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東京国立博物館で見仏8

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▲狛犬めいた獣。顔はオッサンだが。

とりあえずビビらせる為に怖くしとけみたいな感じで、怖いオッサンの顔に獰猛そうな動物の体。それにしてもその頭はやりすぎじゃないか。ツノなのか髪の毛なのか、バランスが悪そうだ。

誰かが「いいよーいいよー 怖いねー いいよー」とか、変な褒め方をして調子に乗っちゃったんだと思う。

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▲顔からオッサンが消えた、完全なる狛犬。

顔からオッサンめいたものがすっかり消え、完全に獣になってしまっている。体はなんだか、使い回しっぽい。「どうも顔が不評のようですが!」「じゃあ、顔だけ変えとけ」みたいなノリで作られた、聖なる獣コマイヌン。「ついでにツノも開いとけ!」という感じ。

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▲支配者っぽい顔だち

狛犬の次は、支配者っぽい人。ふっふっふ、お前達にはこれから、消費税20%を課してやろう!そして、集めた税金で我らは飲めや歌えの大騒ぎだ!うはははは!

ひどすぎる。

まあ、見ようによっては、ちょっと贅沢して太っちゃった三蔵法師と思えなくもない。解説を読んでみると「天王」だということだ。まあ、偉い人ってことでいいか。

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▲お坊さんのようだが

ぱっとみて、どこかのお坊さんだろうと思うのだが、顔が凶悪すぎる。なんでそんな怖い顔をしてるんだ。悪に操られてるのか。

それとも、一定以上のダメージを食らって本性を現してるんだろうか。
「おもったより やるな。わたしの しんの ちからを みせてやろう!!」みたいな。

いや、人を顔で判断してはいけないな。

ちょっと解説を読んでみよう。

迦葉(かしょう) 釈迦の十大弟子の1人。釈迦の信頼を得て仏教教団の長となった。

偉い人だったらしい。



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