東京国立博物館で見仏8
とりあえずビビらせる為に怖くしとけみたいな感じで、怖いオッサンの顔に獰猛そうな動物の体。それにしてもその頭はやりすぎじゃないか。ツノなのか髪の毛なのか、バランスが悪そうだ。
誰かが「いいよーいいよー 怖いねー いいよー」とか、変な褒め方をして調子に乗っちゃったんだと思う。
顔からオッサンめいたものがすっかり消え、完全に獣になってしまっている。体はなんだか、使い回しっぽい。「どうも顔が不評のようですが!」「じゃあ、顔だけ変えとけ」みたいなノリで作られた、聖なる獣コマイヌン。「ついでにツノも開いとけ!」という感じ。
狛犬の次は、支配者っぽい人。ふっふっふ、お前達にはこれから、消費税20%を課してやろう!そして、集めた税金で我らは飲めや歌えの大騒ぎだ!うはははは!
ひどすぎる。
まあ、見ようによっては、ちょっと贅沢して太っちゃった三蔵法師と思えなくもない。解説を読んでみると「天王」だということだ。まあ、偉い人ってことでいいか。
ぱっとみて、どこかのお坊さんだろうと思うのだが、顔が凶悪すぎる。なんでそんな怖い顔をしてるんだ。悪に操られてるのか。
それとも、一定以上のダメージを食らって本性を現してるんだろうか。
「おもったより やるな。わたしの しんの ちからを みせてやろう!!」みたいな。
いや、人を顔で判断してはいけないな。
ちょっと解説を読んでみよう。
迦葉(かしょう) 釈迦の十大弟子の1人。釈迦の信頼を得て仏教教団の長となった。
偉い人だったらしい。
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