東京国立博物館で見仏6
カラフルだ。ちょっとくすんだ色だが、カラフルだ。そして顔が怒っている。この顔を私なりに表現するならば、近所の悪ガキを叱ろうとしたけど、そのタイミングでもちがのどに詰まってしまってあがあが言っている頑固親父、といったところだ。
体に対して顔がちょっとでかいあたりが、そんな妙な雰囲気をかもし出してるんだと思う。
顔がでかいと裏で悪いことしてそうな気がするのは何故だろう。全国の顔のでかい人には大変失礼だが、人前では偉そうにしといて裏では食い逃げしてそうな、信用ならない感じがある。
今度は狛犬だ。本当に狛犬なのかわからないが狛犬っぽい。ツノがめちゃめちゃ伸びていて、戦う気まんまんだ。多分、ツノを生かした攻撃をするんだろう。雷くらいは落としちゃうのかも知れない。
また狛犬っぽいが、顔が明らかに人間。人面犬だ。人面狛犬だ。ぶっといツノが生えていて、やっぱり強そう。噛み付かれたら泣いて謝りたい。でも、絶対許してくれない、間違いだったとしても許してくれない、そんなわからずやな雰囲気が満載である。
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